18: ◆foQczOBlAI[saga]
2018/11/06(火) 01:57:35.05 ID:niQZSR1N0
「俺ももう一本吸いたいんですけど」
「ん」
口をキスの形にして彼に向ける。やりたいことはわかっているだろう。
わかっているからこそ彼は拒む。煙草を咥えたままこちらに手を差し出す。
「ん」
「ん」
互いに上手く発音できない。多分横からみたらなんとも間抜けな二人組だろう。
どれだけ睨みあいが続いただろうか。やがて彼は大きくため息をつき、やれやれと首を振る。
「強情なのも昔からだな……」
お互いの顔をゆっくりと近づける。こんなにも近いのに、煙草二本分の距離。これが私の望む距離。
「どうですか?美人につけてもらったら美味しいでしょう」
「そんなんじゃ変わらねえよ」
「そうですか、変わりませんか」
残念ですね。そう言ってクスクスと笑った。変わらなかったか。
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