7: ◆foQczOBlAI[saga]
2018/11/06(火) 01:27:00.94 ID:niQZSR1N0
フィルターギリギリまで吸って短くなった煙草を灰皿に叩き込む。ジュッと音が鳴るのが実は好き。
箱から二本目を取り出す。煙草はやめるべきなんてつい先程言った口でそれを咥える。こういうのは悪い見本なのだろう。
頼子ちゃん、ひいては全国の若者が私のようにならないようにと心の中で願う。
ライターの蓋を指で弾くとキンッと甲高い音が響く。返す刀の要領でホイールを回す。慣れた手つきで火をつけて、蓋を閉めると同時に煙を吐き出す。
なんてことはない、いつも通りの動作だ。
そんな私を頼子ちゃんは呆けた様子で見ていた。なんだか恥ずかしい。
「菜々さんが煙草を吸うの……、凄く絵になりますね……!」
頼子ちゃんにしては強い語気で褒められる。悪い来はしない。
「写真……、撮りたいくらいです……」
「それはスキャンダルになるのでやめてください!」
危ない危ない。私は隠し事はしているが同時に、それを隠す努力もこれでもしているつもりだ。頼子ちゃんにはバレてしまったが。
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