10:名無しNIPPER[saga]
2018/11/12(月) 19:04:43.66 ID:5dKpBTKf0
すると、
いろは「てか、せんぱいタバコすいましたー?」
一色の声色が硬化した。
気づけば、この会話中一色に抱きつかれたままで、匂いでバレるのは自明だった。
八幡「あ、すまん」
いろは「匂いとかは全然いいんですよ、お父さんも吸ってたし」
いろは「けど、せんぱいの体に悪いのでやめてくださいって前に言いましたよねー」
そういって一色は赤らんだ顔で俺を睨む。
八幡「面目ない……」
いろは「せんぱいはわたしと生涯過ごすかもなんですから先に死なれたらこまりますー」
八幡「ああ」
いろは「なんで吸ったんですか」
八幡「言わなきゃダメか」
いろは「当り前じゃないですか」
八幡「えっとな……」
いろは「はい」
八幡「……正直金曜に一色がいないのが寂しくてちょっと自棄になってた」
いろは「え」
気のせいかもしれないが、赤らんでいた一色の顔が、また紅潮したような気がした。
いろは「何言ってるんですかそんなこと言って私のこと騙せるなんて思わないでください」
八幡「本当だって……」
いろは「うー」
そう言って一色が黙ってしまうので、好機と見た俺は話題を変える。
八幡「打ち上げ、どうだった?」
いろは「んー、割と楽しかったですけど、二次会は断っちゃいました」
八幡「どうしてだ」
いろは「なんでわかんないんですかほんと朴念仁ですね……」
八幡「ん?あぁ、すまん」
いろは「そう言うと気づくところがタチ悪いですよねー、せんぱいに会いたかったからにきまってるじゃないですかー」
八幡「ああ」
いろは「何ですか、わたしが浮気なんてするわけないじゃないですかー」
八幡「そうだな」
いろは「むむ、なんか今日は調子くるいますねー」
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