「夏の雲をつくる技師になりたかった」
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12:名無しNIPPER[sage]
2018/11/22(木) 20:47:56.33 ID:BUgXeVTG0

巨大な雲の赤ん坊をもっと巨大な竈の中に放り込み、親方はそこでようやく一息ついた。

小柄でがっしりとした身体と、竈の煤だらけの青い作務衣。
つるりとした天辺と口元を覆うたっぷりの白髭が仙人を思わせた。

この世界に遍く散らばっている種族の中ではドワーフに一番風貌が似ている。
が、本人に直接尋ねたことはない。


「待たせたのう、カブ」

「とんでもございません、おかげでいい魔法が見られました。むしろ役得ですよ、役得」

「んで、今日は何の用じゃ?大方、お前さんの主がまた厄介ごとを持ってきたんじゃろうがな」

「うふふ、お察しの通りで」


カブはケタケタと笑うと(彼は笑っても表情がないので、本当にケタケタと口に出した)、親方に先ほどの便箋を手渡した。


「我が主、ヴォーアイビス様よりの依頼でございます」


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