「夏の雲をつくる技師になりたかった」
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11:名無しNIPPER[sage]
2018/11/22(木) 14:18:12.02 ID:t4NmjDArO

「ご無沙汰しております、オズ様」


水場に入ると、カブは優雅に一礼した。
親方も遠目ながら気づいたみたいで、片手をあげてそれに応えた。

少し外している間に雲は随分もくもくと、竈に入るか心配になるほどに巨大化していた。


「いいですね、すごく丁寧な魔法です」

カブはうっとりとした声でそう言った。
表情がない分、彼の声は非常にわかりやすい。


「世間の皆さんは、こうして雲が編まれていくのを見たことはないでしょうなぁ」

「そうだね」

「そういえば、今日はあなただけですか?他の皆さんはどうしたんです」

「他の人たちは全員――」

「あがったぞォ!竈の準備頼む」

「ごめんカブ、ちょっと待ってて」


親方が雲に最後の『固定』の陣を打ったらしい。
綺麗にまとめられた雲の横を通り、僕は竈の蓋を開けに走った。


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