【艦これ】平和に揺蕩う海を眺めて【あんこ】
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53:名無しNIPPER[saga]
2018/11/26(月) 23:05:05.81 ID:l2cQZgOC0
四方投げや入り身投げ、といった基本技はもう彼女には使えない。
軽く寝技に持ち込んで抑え込もうとした初期の武蔵にだからこそ使えた技だ。
言ってみればそれは油断して舐めてかかってきた相手に手首を掴ませ、
その慢心のままに投げとばそうとしたというそれだけのこと。
ただその一点、一極集中の機会に必殺の基本技を叩き込まなければならなかった。
けれど、掴まれた手首を庇いながら武蔵の肘関節や奥襟を掴み切って投げるのは不可能だった。
重いだとか早いだとかそんなものではない。
懐に入られた瞬間咄嗟に腕は動き身体も投げの姿勢に入ることはできる。
だが、同時に彼女が今すぐ自分を殺せる、そんな恐怖が身体を駆け巡るのだ。
これは殺し合う為のノールールゲームではない。
それでも、彼女の圧倒的なまでのオーラが、僕にまとまな技をかけさせてはくれないのだった。
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