加賀「……何をしているの、あなた達」 「「っ!?」」
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267:名無しNIPPER[saga]
2020/01/24(金) 03:36:32.99 ID:Qdr7bKtt0
叢雲「絶対に……絶対に死んでなんてやるもんか……!!」ギリッ

叢雲(なりふり構っていられる状況じゃないもの。生き残るなら何だってしてやるわ)



叢雲「ただでさえ休む暇が無くて疲れているのに、こんな事頼まれても迷惑だと思うわ……けど、このままじゃ私……お願い、吹雪……私を鍛えて……!!」ポロポロ ペコリ

吹雪(そう言って頭を下げる叢雲ちゃんは目を真っ赤に泣きはらしていて……涙が頬を伝って地面に垂れていた)

吹雪「勿論だよ、叢雲ちゃん!!だから泣かないで?」

叢雲「っ……!!ありがとう……!!」スッ ペタリ

吹雪「む、叢雲ちゃん!!」バッ

吹雪(顔を手で覆ってその場に座り込んでしまった叢雲ちゃんに駆け寄る。叢雲ちゃんの体は震えていて……私は叢雲ちゃんを抱きしめた)

吹雪「大丈夫、叢雲ちゃんはよくやってるよ」

叢雲「ごめんなさい……でも、もし気休めなら……お願い、そんなこと言わないで」ギリッ

吹雪(私の慰めに体を強張らせると押し殺した声で囁く叢雲ちゃん。凄いな……私なんかよりずっと心が強い)

吹雪「……気休めじゃないよ。もしよくやれてなかったら、生きていないと思う」

叢雲「っ!!」ビクッ

吹雪「こんな酷い戦い久しぶりなんだ。私たち艦娘は、簡単には死なない。でも不死身じゃない」

吹雪(あの時のことを思い出す……こんな日が来るなんて。あの絶望の日々を……地獄のような戦いのことを思い出す日が)

吹雪「もうずっと前のことになっちゃったけど、対深海棲艦戦争の初めのころ……あの時、硫黄島まで深海棲艦が来ててね」

吹雪「もし硫黄島に深海棲艦の拠点ができたら、そこからの攻撃で本土が壊滅的な被害を受けるから……だから、皆死に物狂いで戦った」

吹雪「余裕が無かったから……大破しても、もう下がる場所なんてなかったから……仲の良かった子も、話したことが無かった子も、たくさん……死んじゃった……」ウルッ

吹雪(涙が込み上げてくる。もう、思い出の一つだった。でも、今でもはっきりと思い出せる。絶対に忘れられない、あの時の事は。永遠に脳裏に刻み付けられている)

叢雲「……硫黄島の戦い。艦娘の初陣の戦い」

吹雪「そうだよ。流石叢雲ちゃんだね。本当に……一番酷い戦いだった……ムラクモちゃんとも、あの時からずっと一緒だった」

叢雲「っ」

吹雪「今回の戦い、あの時と似てるんだ。こちらの態勢は整ってなくて、敵の方が圧倒的に多くて……大事な戦友が、逝っちゃって……」

叢雲「……」

吹雪「でも、叢雲ちゃんは生きてる。本当によくやってるよ。速成訓練しか修了してないなんて信じられないくらいに」

吹雪「才能があるんだと思う。だから、きっと大丈夫。叢雲ちゃんは死なない。私が保証するよ」

叢雲「……ありがとう」


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