加賀「……何をしているの、あなた達」 「「っ!?」」
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598:名無しNIPPER[saga]
2022/02/27(日) 19:24:45.91 ID:hPQXLALT0


アトランタ(誰もいない建物の裏手で壁によりかかるとそのままずるずるとしゃがみ込む。あたしは提督さんの前で無様を晒してしまった。中途半端な情報を密告したみたいになった)

アトランタ(なんて救いようのない無能だ。死んでしまえ。提督さんに使えないって思われたらどうしよう。考えるだけでもぞっとする。泣きたかった。提督さんと二人っきりで話をしたい)

アトランタ(でも、提督さんは今忙しかった。合衆国と日本の戦争を回避するためにいろいろやっているから。あたしは零れる涙を手で拭う。茜色の空。あたりは暗い。夜だ)

アトランタ(ソロモンでやられて以来、あたしは夜が怖くなった。それでも、もう慣れたと思ってたのに。血の気が引くような恐怖を感じた。提督さんのぬくもりを感じたい)



Air Defense Command HQ「Zebra X-Ray 6, We`re reading many bogeys in your sector(そちらの空域に多数の機影を探知した). 突然現れたようだ。状況を報告せよ」

Naval Base San Diego『They are everywhere(そこら中にいるぞ)!!湾上空に敵爆撃機!!奴らどこから来たんだ!?』ウゥーン ウゥーン



ワシントン「ダメ、やっぱり繋がらないわ。今どうなってんのよ。本国は無事よね?」

提督(何とか通信を繋げようとしていたワシントンがお手上げだというように両手をあげる。不安そうに聞く声に答えるものは誰もいない)

サウスダコタ「またこっちにも来るのだろうか?それとも敵はあちらに集中しているのか……それに……」ジロリ

提督(サウスダコタは自分たちがここに残ってハワイを守るべきなのか、それとも今すぐにでもサンディエゴに戻るべきなのかを苦慮していた。そしてちらりと俺を窺う)

提督(不信を込めたその目はどさくさに紛れて日本が動くのではないかと警戒しているのが明らかだった。長門達と再会してから数時間。状況が動いた)

提督(合衆国海軍の艦娘たちは緊張に包まれている。強力な妨害電波によってアメリカとの通信が途絶したのだ。何かが起きている。いや、おそらくこれは敵深海棲艦の攻撃だ)

提督(彼女たちはハワイを攻撃した。目的は明らかに占領だった。何故か?南方からの侵攻が頓挫した我が大日本帝国に対して新たな戦線を構築して戦力を分散させようとしたのか)

提督(あるいは遠回りとなるが彼女たちの得意とする大海原での戦闘となる東方から侵攻しようとしたのか。しかし、それはあくまで我々からの視点で考えた場合だ)

提督(深海棲艦側から考えてみると話は変わってくる。捕虜になった者たちからの話によると彼女たちはその重点を対米戦においているとのことだった)

提督(それを踏まえて深海棲艦側の視点から考えると今回のハワイ侵攻の目的は明らかだった。サンディエゴおよびサンフランシスコの米海軍基地を狙っている)

提督(北アメリカ大陸の西海岸に、いや、太平洋の東半分にある船渠はあの二ヵ所だけだ。おそらく今回の作戦はハワイと北アメリカ大陸西海岸に対する同時攻撃だったのだろう)

提督(第一段階としてハワイを占領して拠点化すると共に西海岸のサンディエゴとサンフランシスコを攻撃する。その後、ハワイから西海岸への攻撃を継続しつつ占領部隊を送り出すのだ)

提督(あの二ヵ所を占領された場合、東太平洋は彼女たちのものになる。それに加えてアメリカは苦境に立たされることになるだろう。深海棲艦は必要最低限の守備隊を除いて全戦力を大西洋側に集中できる)

提督(アメリカが、あの無敵の大国が敗北しかねない。その衝撃はフランス革命やロシア革命を大幅に凌駕する。主義思想が違うだけではない)

提督(研究の結果、深海棲艦は学術的にはアクア説とやらを唱えていた学者たちの言う水棲人類という事だった。確かに、現代の誰もが御伽噺だと思っていたが、浦島太郎の竜宮城)

提督(プラトンの書き記していたアトランティスといった伝説は存在していた。それらは御伽噺ではなかったという事だろう。しかし、だからと言って彼女たちとは文化も人種も何もかもが違う)


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