加賀「……何をしているの、あなた達」 「「っ!?」」
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78:名無しNIPPER[saga]
2018/12/12(水) 12:29:39.79 ID:DSXmQ7Gw0


神威(久しぶりに会った提督は昔のままだった。純粋ではないけれど、アイヌである私に対して同じ日本人として接してくれる)

神威(アイヌについても興味を持って私の話を面白そうに聞いてくれたあの提督だ。こうしてアイヌ語を使ってくれる将官は他に居ない)

神威(もし。もし日本の人が皆こうだったら。そうだったら私は……でも、現実は違う。彼らシサムにとって、アイヌは同じ日本人じゃない)

神威(アイヌは差別されていた。それを普通だと思っている。深海棲艦との戦いが終わった後、故郷の小樽に戻った時にそれに気づいた)

神威(アイヌだからという理由で進学できなかった。恋人に捨てられた。就職できなかった。そんな話がありふれていた。昔は幼すぎて理解できなかったことが理解できてしまった)

帝国海軍士官『ここは陛下の海軍だ!!アイヌ語など話さずに日本語を使え!!これ以降アイヌ語の使用は禁止だ!!』

神威『そ、そんな……っ……アイヌだって日本人です!!アイヌ語だって日本の言葉ではないのですか!?』

帝国海軍士官『貴様、上官に口答えするのか!?アイヌ語など日本の言葉ではない!!分かったらもう二度と使うんじゃないぞ!!』

神威『っ……』ジワァ

帝国海軍士官『返事はどうした!?』

神威『……わかりました』

帝国海軍士官『返事が遅い!!ふん、これだからメノコは。しかも貴様、米国の血が混じっているそうだな?そんなのが我が軍の華、艦娘とはな』

神威『!!』ゾクン

神威(そしてあの時、私の中で何かが壊れた。憎かった、日本人が。日本が。私は……私たちは日本の為にこの身を捧げているのに!!だから私は……)

神威「……」カシャッ カシャッ

神威(提督の目を盗んで資料の写真をとる。部隊の配置図、物資の備蓄、各方面の作戦計画と目標、その他もろもろ)

神威(自然に機密情報に近づくのに一番いいのは秘書艦になることだった。これまでのように危険を冒す必要はない)

神威(私は補給艦だし、任務が忙しかったのもあるけれど、アイヌでアメリカ人の血が流れている私を秘書艦にしてくれる司令官はいなかった。提督だけが、私を秘書艦にしてくれた)

神威(写真を撮り終え、元通りに資料をしまう。提督がお手洗いから戻ってきた。何事もなかったかのように秘書艦の業務を続ける)

神威(今日はエージェントと会う日だった。執務が終わった後、私はいつも通り混みあったレストランに入る。そこでいつもの席に座り、情報を入れたカバンを席の隣に置いた)

神威(それを隣の席に座ったOSSのエージェントがさりげなく同じカバンとすり替える。彼女は無言で去っていく。私はそのまま出された食事を食べ終え、会計を済ませてレストランをでた)

提督「……お、神威じゃないか」

神威(拠点まで戻る途中、偶然紙袋を持った提督に会ってしまった。提督や戦友にだけは私は罪悪感を覚えてしまう。それを顔に出さず自然に微笑みかけた)

神威「こんばんは、提督。買い物ですか?」

提督「ああ。酒を切らせてしまったんだ。君は?」

神威「食事に行っていたんです。たまには外で食べようかと思って」

提督「そうだったのか。確かに、食堂の食事は悪くないがせっかくアゾレス諸島にいるのだから現地の食事を食べたくなる時がある」

神威「提督なら分かってくれると思っていました」

提督「まあな。歩きで来たのか?」

神威「はい。そう遠くありませんから」

提督「そうか。だがもう暗い。俺は車で来てるんだが、君さえよければ送っていこうか?」

神威「いいんですか?」

提督「ああ、もちろんだ」

神威「イヤイライケレ、提督」 ニコッ

提督「エー。では行こうか。向うに止めてあるんだ」

神威「はい♪……」

↓×1〜3 提督に対する神威の心情


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