3:名無しNIPPER[sage saga]
2018/12/10(月) 22:15:39.25 ID:ThdkkE4u0
「…………」
「……あの」
「なんでしょう?」
「その、脇に立たれると気になるって言いますか」
「なるほど。じゃあこちらに」
「正面は余計に驚きますね」
「ならこうしましょうか」
「……いや……はい。分かりました」
脇に立つことをやんわりと禁じ、正面に居座ることに難色を示した結果、声の主は空いている椅子を持ってきて、俺の横に座ることで手打ちにしたらしい。抜け道を残した自分の瑕疵なので、とやかく言うのはナンセンスだろう。
高垣楓という女性の人間性についてある程度理解しているはずなのに、うっかりしていた。楓さんはこういうことを平然としてくる人だ。
「プロデューサー」
「はい」
「あれについてなんですが」
「…………」
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