【艦これ】 ??『鳳翔さんを帰して欲しければ安価に従うずい』【安価・コンマ】
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43: ◆qEuo2IzOFc[saga]
2018/12/17(月) 23:51:37.95 ID:yLAln8sn0
昨日はごめんなさい 再開します



一日の業務が終わり、夕食と入渠を終えた同僚たちは友人姉妹たちと各寮の談話室や自室で過ごしているだろう。

他愛ない話に花を咲かせ、ゲームに興じ、あるいは体に悪いと思いながらもお菓子をつまんでいるかもしれない。

そうでなければ、早々に寝ているか、一人で読書か、ああ、軽空母の先輩方は間違いなく酒盛りだ。

そして、愛しい人との逢瀬のために人目を避けて歩いている子もこの鎮守府の中にはいるのだろう。

そう、加賀さんの自室に向かう私のように――


「まあ、その子も私と一緒にされても困るんでしょうけど」


どこぞの馬鹿が騒ぎだしたのを合図に部屋を出た。いつもなら煩わしいことこの上ない鎮守府名物が今日ほど待ち遠しかったことはない。

まさか、あの無駄に精密極まりない夜戦時報が役に立つ日が来ようとは。


「っと、また独り言。やっぱり浮かれてるなぁ」


でも仕方ないじゃないの、このあとのことを考えれば。それは決して恋人同士の睦会いではないけれど。


「遅かったわね。来ないのかと思ってたわ」

「別に少しぐらいいいでしょう。……第一、あんな風に脅しといて白々しい」


私にとっては唯一の、この人に見てもらえる時間なんだから。


「――現在、提督は所用で鎮守府にいない。指揮官不在時の指揮体制は構築されているけど、完全とは言えない」

「――もし、私が加賀さんの所業を憲兵隊に告げ口しても、加賀さんの身柄が確保される前に翔鶴姉は、でしょう。ホント、ゲスい考えですね。それも随分と小物」


まあ、そういう私も鳳翔さんを人質に取って加賀さんたちに命令してる同じ穴の狢だけれど。

「あら、慢心するよりいいでしょう。それにその小物の良いようにされている姉思いの優しい子は誰かしら」

「…フン。それよりそっちこそわかっているわよね、この関係は」

「七日間。鳳翔さんたちが帰ってくるまで。ええ、安心なさい。鳳翔さんは帰ってくるし、この関係もそれまで。

……ええ、何事もなかったかのように、必ず」


改めて念押しするかのような会話は、お互い間違いないことを確認するため。

加賀さんは、どんな目に合おうとも鳳翔さんを取り戻すとの誓い。

そして私は、この関係が何かの間違いでずっと続かないだろうかという願い。

お互いに本音を欠片も見せない癖に、この後私たちは散々自らの欲望を曝け出すんだ。


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