【デレマス】コミホとプロデューサーくん
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17: ◆U.8lOt6xMsuG[sage saga]
2019/01/22(火) 02:00:11.61 ID:Iu3uS99f0

仰向けになったウサギの隣へ、ヨダは腰掛ける。

「うん、彼――で、いいのかな、プロデューサーくんは、オーソドックスなタイプの付喪神だったよ」

「呪いた物の怪に転化する可能性は?」

「大いにある。だから、監視していかないと」

 淡々と、テレビ番組の録画をするときのような、日常の一コマにあってもおかしくないような口調で、ヨダは言葉を繋ぐ。しかしその実、言葉の中には強い信念が一つ通っていた。

「……大変だな、ヨダさんも」

「慣れてきたよ」

さすがに900年もこの仕事をしてるとね、とヨダは続けた。

「俺だって、手伝えることならいくらでも手伝うぜ。ヨダさんには借りがあるからな」

「うんうん、ありがと」

 ヨダが立ち上がる。それに合わせてうさぎも起き上がった。

「そろそろ戻ろうか、お腹も空いたし、もう秋だから冷え込むしね。それに、もうそろそろご主人達が帰ってくる時間だよ」

「ああ」

今日は、双葉杏とヨリタ芳乃――二人の持ち主が、共演するロケの収録日だった。そろそろ帰ってくる時間だった

二つの足音を混ぜながら、二人は扉へ向かう。うさぎがジャンプしてドアノブに手をかけ、扉を開けた。ネコみたいだな、とヨダはその光景を見て思った。




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