【エロゲ風安価】春香「魔法戦士ですよ、魔法戦士!」その8
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287: ◆8K4B/3Nlpc[saga]
2019/08/11(日) 19:28:40.85 ID:S+BJHjrT0
………………
…………
……

(……? …………っ!)

いつの間にか、寝てしまっていた…… いや、おそらくは、気を失わされていた…らしい。
私はすぐに身体を起こし、どこにも外傷などないことを確認する。

千早(…ここは?私は……確か、いつものパトロールをしていたはず………)

どうやら、まったく見覚えのない、窓もない部屋らしきところに押し込められているようだった。
何があったのかまだ思い出せない……でも、私にこんなことができるのは……

千早「………!!」

案の定…、というべきではないのかもしれないけれど、室内、私がいるのと逆の一角に気配が生まれる。
遠目に見てもシルエットだけで、すぐにわかる……ブラックジャンボ最下級のモンスターの、イソギンチャク…!

千早(……見えるだけで、複数いる。けれど、あの程度なら………)

何度も戦っているからわかる。あのイソギンチャクたちは体こそ大きいものの、スピードはない。
大量の触手が邪魔ではあるけれど、捕まるような距離に不用意に近づきさえしなければ、私なら……倒せる!

千早(まずはあれを全て片付けてから、脱出の方法を探さないと!)

ここにいる経緯など、細かいことはまだ何も思い出せないが、戦わなくてはいけない。
だって、私は魔法戦士、シャインマジシャンなのだから。
得物の鎌の柄をしっかりと両手で握り直すと、私は意識を集中させる。

千早(………群れの中に突っ込んでしまったら、「万が一」がありうる。一番手前のイソギンチャク様♥から…)

欲張って全部を一気に相手するのではなく、少しずつヒット&アウェイでイくことに決めて、
私は床を強く蹴った。開いている距離を思い切り詰めながら、鎌を振りかぶる。

「ま、待って!!待ってくれっ!」
「しゃ…シャイニング・チハヤ、さん!話を聞いてくれぇ!」

千早「…っっっ!?」

もう少しで最初のイソギンチャクを射程内に収められる、というところで、唐突に声をかけられた。
あわてて急転回し、にゅるにゅるといやらしく動く、たくましい触手が確実に届かないところまで距離をとる。

千早「だ…誰!?どこにいるんですか!?」

目の前のイソギンチャク様たちはずりずりと近寄ってきてはいるが、まだ距離に余裕がある。
そちらにも常に注意だけは払いつつ、私は周囲を見回しながら声を上げた。

「ここ、ここだ!君…あなたの目の前にいます!」
「頼むから攻撃しないで!まず、説明…、話をさせてくれっ!」

室内のどこにも人の姿は見当たらなかった。私と、目の前のイソギンチャクたちだけ、
でも、そのイソギンチャクたちはなおも近づいてきながら、触手を必死に振っているように見えて、
そして…気のせいかもしれないけれど、声も、そちらのほうから聞こえているような……


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