11:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/08(火) 01:19:50.78 ID:PhxU7pY/0
「来ないね、一花」
四葉の一声。
時計の針は図書館が閉じる三十分前を指しているのに、一花は未だ現れる気配がなかった。それどころか遅刻の連絡すらなく、今彼女がどこにいるのかも定かではない。
これまでも定刻にやってこれないという事態がなかったわけではないが、そういう時には必ず連絡が来ていたので、無断欠席は初めてのことになる。二乃なんかは、先ほどからシャーペンの芯を出したり引っ込めたりしてまるで落ち着きがない。おおかた事故か何かに遭遇したのではないかと憂慮しているのだろう。
「あ、連絡。一花から」
「なんて?」
「撮影が長引いちゃって、しかもその間スマホを触れる空気じゃないからメッセージを送るに送れなかったって。今日はもっとかかりそうだから、私のことは待たないで良いよってさ」
「なーんだ。あんまり遅いから嫌なこと考えちゃってたわ。それなら一安心ね」
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