中野一花「うらはらちぇいす」
1- 20
13:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/08(火) 01:20:51.87 ID:PhxU7pY/0
 お前そんなリスキーな装備で姉妹の前に出てきたのかと叱責したくなるが、これに関しては熱に眩んだこの前の俺が明確に否定なり拒絶なりを示さなかったのが悪い。パンツを履いていない女の子に発情する性癖があるなんて思われては双方に何の得もないので、いずれ矯正しなくては。

「フータロー、今日はウチでご飯食べていけば?」
「なんだ突然」
「この調子だと一花は向こうで食べてきそうだし、そうしたら一人前余るじゃない」
以下略 AAS



14:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/08(火) 01:21:19.10 ID:PhxU7pY/0
 夕飯の誘いは魅力的ではあったが、俺は今後二乃から提供される飲食物に対し、常に細心の注意を払わねばならない。四度目は流石に食らえないだろ……。
 不満げに唇をつーんと突き出す二乃から目を逸らし、五月に軽く目配せをした。「昼の鬱憤は夜晴らせ」的な意味合いを込めて。当然分かってもらえるはずもないが、そこらへんは五つ子でやりくりしてもらおう。

「ほら、さっさと帰った帰った。ちゃんと自習もしとけよ」

以下略 AAS



15:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/08(火) 01:21:46.45 ID:PhxU7pY/0
 室内にいると窓の外の変遷に疎くなってしまうようで、見ればとっぷり日が暮れていた。イマイチしっくり来ない位置に収まった鞄を身をよじってちょうどいいポジションに寄せ、重たい脚をとぼとぼと前に進めだす。一応後ろを確認してみるが当たり前にそこは無人で、後ろを尾けられているという事態はなさそうだった。
 念のために周囲を更に複数回検分するが、やっぱり人の気配はしない。肺にこもった重たい感情を呼気として吐き出してから、取り出したケータイでリダイヤルした。

「なぜここまで手の込んだことを……」
『なんとなくかな?』
以下略 AAS



16:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/08(火) 01:22:14.69 ID:PhxU7pY/0
 電子音に変換された肉声はどうにも無感情に聞こえて、何かに怯えたように腕に鳥肌が浮かび上がった。女優見習いの面目躍如、だろうか。

「一花」
『なに?』
「二人で話したいことってなんだよ」
以下略 AAS



17:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/08(火) 01:22:43.51 ID:PhxU7pY/0
「だけど、いくら何でも姉妹騙くらかしてまで時間作ることはないだろ」

 実のところ、一花の欠席には予め断りがあった。今日の勉強会には参加できないと、放課後になってすぐ俺に連絡が届いていたのだ。
 ……だがまあ、問題はその後で。



18:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/08(火) 01:23:18.50 ID:PhxU7pY/0
「仕事が長引く設定にしたって、それを最初に言っておけばもう少し……」
『いやいや、今まで夜になっても帰れないなんてことはなかったからいきなりだと疑われちゃうよ。焦らして焦らして最後に伝えるからリアリティが生まれるんじゃない』
「その頭をもっと別の場所で使って欲しいよ俺は……」
『あ、良いんだ。そんなこと言ってるとこの前三玖とフータロー君がいちゃいちゃしてた時の写真、他のみんなに送っちゃうよ?』
「正直すまんかった」
以下略 AAS



19:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/08(火) 01:23:54.12 ID:PhxU7pY/0
「……で、結局お前は俺をどうしたいんだよ」
『どうもしないって。でもまああの子たちのお姉ちゃんとして思うところがないわけでもないから、一回会って話したいな』
「いつ?」
『これから』
「どこで?」
以下略 AAS



20:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/08(火) 01:25:10.15 ID:PhxU7pY/0
今晩はここまで。あと何千文字か書き溜めた分があるので、たぶん来夜にでも更新します。



21:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/08(火) 22:06:59.62 ID:PhxU7pY/0
 おそらく一花が指し示したのであろう店舗に近づくと、店と店の中間地点にあたる壁に背を預けてスマホをいじっている彼女の姿が目に入った。どう話しかけたものかと少し悩む間に向こうも俺の姿を視界に捉えたようで、によによ笑いながらこちらに手を振ってくる。

「早かったね」
「普通だろ」
「写真は本当に撮ってないから安心してね。わざわざ身内の爆弾を作る趣味なんてないし」
以下略 AAS



22:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/08(火) 22:07:33.95 ID:PhxU7pY/0
「でも、すごいびっくりしちゃったなあ。まさかあんな……ねえ?」
「……何だよ」
「いや、合意の上ならこっちからは何も言えないけどさ。……でも、場所くらいは選んだ方が良いよってお話」
「…………」

以下略 AAS



108Res/64.73 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice