2:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/07(月) 22:25:51.74 ID:Qn8TGrOM0
「上杉君、今日は学食じゃないんですね」
昼休み。いつもなら学食で伝家の宝刀『焼き肉定食焼き肉抜き』を振るっているはずの俺は、とある事情から教室でもそもそ菓子パンをかじる憂き目に会っていた。というのも、全校生徒が入り乱れて食事をするあの場所に行くのは、今の俺の状況から鑑みた時、得策とは言えなかったから。
そうやって警戒心を持ち、アンテナを高めに張っていたからこそ、俺に話しかけてきた人物の顔はかなり意外だった。本来であれば、彼女はここではない場所にいるべき人間だ。
「……そういうお前はなんでここに?」
中野五月。五つ子の末っ子。姉妹の中で最も食に関する興味関心が高いであろう彼女は、昼食の時間を誰より楽しみにしていそうなものなのに。それがどうして、昼休みも半分ほどが過ぎ去ったこの時間、まだこんなところにいるのか。
「いえ、家計が家計なので、あんまり贅沢は」
「ああ、そうか。なんか悪い」
「謝ってもらうようなことじゃありません」
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