【FGO】キルケーは都合のいい女のようです【R-18】
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12: ◆BAKEWEHPok[saga]
2019/01/11(金) 23:00:37.72 ID:/IycqXKA0
「くっそー……溜まってたのぜんぶ……出してやりたかったんだが……」
「ふ、ふふふっ……今度はマスターがしっかり休んでからだね…………」

何度もイカされたばかりだから、ちろちろとした残り火が熱を持っている。
けれどもこうして抱き合っているだけでも嬉しそう。
上気した頬にほわっとした笑みのキルケーはぎゅっと彼の身体へと腕を回した。

「あーダメだ……ねみぃ……くっそっ……たかだか一ヶ月ぐれぇ戦ってただけなのによぉっ……」
「十分大仕事だよ。あれから数日も経ってないのにこんないっぱい魔力くれちゃってさぁ……」

かろうじて身体を捻ったマスターは、キルケーを横抱きにしたままがくっとベッドへ頭を下ろす。
人工大理石のベッドスペースは睡眠には向いていないが、それどころではないようだ。
数秒も経たずに意識が落ちかけている。

「あっちじゃ暇なかった……ろう、……んん……」
「こんな所で寝ちゃダメだよマスター……」

呼びかけはしっとりとか細い。
起こしたほうがいいけれど、こうして寝ている彼を見ているのも好きだからだ。
無防備なマスターを独り占めしているような気分は、それだけでときめいてしまう。
見つめるキルケーの表情は柔らかくいとおしげで、潤んだ瞳は恋する乙女のように不可思議な色合いで瞬いていた。
我慢できないように整った唇がゆっくりと近づいていって

「こらぁっ! お風呂で寝ちゃうと風邪引いちゃうぞ!」
「うぉっ!?」

耳元で大きく叱った。
風が吹いたかのように移り変わった表情は、数瞬前とは違っていてキリッとした迫力がある。
ぐっと無理矢理に両腕を引っ張ってマスターを起こさせた。

「く、ぅっ、ねみぃっつてんだろぅよっ……」
「ちゃんとしたベッドなら寝ていいから! ロマンとダヴィンチに頼まれてるの! きみが無茶するから代わりに気を使ってくれって」
「な、んで……うぜぇ……」
「大事なところで命令無視したりするからさ。よいっしょっと……!」

数十センチ以上の差があるマスターをえいっと浴槽から引きずり出すと、観念したように歩き出した。
背中を押して素早くタオルで身体を拭き上げ、背伸びして両手を伸ばし別のタオルで髪の湿り気を吸い取っていく。
ガシガシと乱雑にしているとマスターの身体がフラフラと舟をこいでいる。

「ほらほら、もう少しだから頑張ろうねぇ。よいこのマスターにはふかふかのベッドが待ってるぞ」
「……ガキ扱いしてんじゃねえぞ…………」

抗議も弱々しく、拭き終わったキルケーに引っ張られるようにして歩いている様子はなんとも頼りない。
短い道程をぺたぺたのそのそと歩いていき、さっきまで使っていたベッドへと二人で倒れこんだ。

「到着ー」
「ね、ねか、ねかせろ……」
「そのまえにシーツも被らないとね」

布を身体から引っ張り上げて二人まとめて包み込む。

「あー……」
「ふふ、ふふふふっ……」

寒いのかそれとも抱きまくらにでもしたいのか、マスターのほうからぎゅぅっと抱きしめてきた。
大きい胸板にすっぽりと収まったキルケーは満面の笑みを浮かべながら目を瞑る。

「おやすみマスター…………」
「お、う……おやす、み……」

今度こそ顔を上向かせたキルケーが唇を近づけて、ほどなく二つの寝息が一つに重なって静かに流れ始めた。


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