45:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/21(月) 22:45:25.82 ID:gUkyvMmR0
ぱくぱくと弁当を食い進める三玖。特にこれといった会話はないが、この前のことがあるのでやっぱりどうしても気まずさは残る。何を話してもどこかで何かに引っかかってしまいそうだ。
高所だからか、風がある。今は俺の座っている方が風下になっていて、そのせいで弁当のおかずの匂いが香ってきた。それはまだ食欲をそそられるだけだから良かったんだけど、問題は彼女の甘い髪の匂いまで風が運んでくることで……。
今朝嗅いだばかりのシャンプーの匂いに、一瞬目の前がくらついた。感覚は結び付くもののようで、どうしてもその匂いを嗅いだ時に見ていたものや聞いていたことを容赦なく呼び覚ましてくるらしい。だから俺の脳内には、今朝の二乃との秘め事が再展開されてしまって。
顔が赤くなるのが分かる。それを三玖に気取られないように下を向くと、どうやらそれが逆に作用して心配されてしまった。
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