153:名無しNIPPER[saga]
2019/02/05(火) 21:00:15.99 ID:+EJgW/MP0
「上杉さんの取り合いで姉妹の仲が壊れるのは嫌ですし」
「それなんだよ……」
「でも、上杉さんを誰かに譲った場合、私はその様子を誰より近くで見せつけられ続けるわけで」
「そんなに性格悪い奴、お前らの中にいないだろ……」
「意識していなかったとしても、当然格差は出るじゃないですか。知らないアクセサリーをつけてたり、電話で長話をしてたり、最後には朝まで家に帰ってこなかったり。そこに悪意がないからこそ、私はきっとすごく後悔しちゃうと思います。『あの時もっと強引に詰めておけばよかったなあ』って」
「想像がエグいって。なんでそこまでリアルに思い描いてんだお前」
「私、意外と負けず嫌いみたいで」
スポーツをやっている人間だから負けん気があるに越したことはないのだろうが、それにしたってもっと別のところで発揮してほしかった。よりにもよって、こんな場所でなくてもいいだろうに。
前々から強まっている姉妹で仲良く過ごしてもらえれば、という俺の密かな祈りが、俺自身の存在によって脅かされかねないという強烈な皮肉。本当に、どうしてこうなってしまったのか。
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