32:名無しNIPPER[sage]
2019/01/30(水) 08:33:01.59 ID:h1r7MI/To
毎作おつかれさまやで
33:名無しNIPPER[sage]
2019/01/30(水) 20:32:35.76 ID:cJfWTZLXo
流石暴走機関車よ
34:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/31(木) 21:32:42.23 ID:hVbz5UOb0
今週の二乃ヤバ過ぎた。ってわけでちょっと更新。
35:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/31(木) 21:33:26.48 ID:hVbz5UOb0
季節は巡る。時間は過ぎる。途中でどれだけぐだぐだとやっていても、それだけは間違いのないことに思える。悩みも葛藤も、苛まれている期間にはそれが永遠に続くような気がしてならないが、後から振り返ってみれば、それがなんてことない出来事だったなんて事態はザラだ。
なら、俺が今胸中に抱えているはっきりとはしない靄のかかった感情も、数年後、数十年後から見れば取るに足らない些末事に映るのだろうか。
「上杉さん?」
「…………悪い。考えごとしてた」
36:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/31(木) 21:34:10.62 ID:hVbz5UOb0
一応は仕事中なのに、意識を散らしてしまっていた。目先に色々な障害があるせいで、ここ最近は何事においてもイマイチ集中できていない気がする。
「体調悪いんですか?」
「そうじゃない」
37:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/31(木) 21:34:46.55 ID:hVbz5UOb0
「でも、最近元気がないように見えます」
「お前と比べればな」
「前の上杉さんと比べてもです」
左右の手を上下させて、比較を表そうとする四葉。表出するほど参っているつもりではなかったが、知らず苦しんでいる部分もあったようだ。それを指摘されたら、否定できないかもしれない。
38:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/31(木) 21:35:20.89 ID:hVbz5UOb0
「私、そんなに危ないですか?」
「それも違う。むしろ良くやってる方だ」
採点し終えたばかりの答案を彼女に返す。〇と×の比率は目算で半々程度。進学意思があるなら相当マズいが、目標を卒業だけに据えるなら余裕の合格点だ。当初のスカスカな解答用紙を思い出せば、これだけ大きな成長も他にはないだろう。
だから、俺が妙に気の抜けた仕事をしてしまっているのは、環境が寄与するところもあるのかもしれない。
39:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/31(木) 21:36:05.55 ID:hVbz5UOb0
「ノルマは全員クリアしていて、しかもバイトのブッキングで今日居るのはお前だけ。そのせいで変に落ち着いてんのかもな」
姉三人組の前では色々な意味で気が抜けないので、その分の揺り戻しを四葉と五月にぶつけている気がする。こちらの勝手な事情に巻き込んで申し訳ないが、緩急をつけないと俺が早々に死んでしまうから。
姉妹間で扱いに差をつけているつもりはないが、どうしても意識の外で、妹二人に甘えている感じはあった。あからさまな恋愛感情から逃げるためにはそうする外になかったし。……いつか必ず向き合う問題とは分かっていても、相応の準備期間は要るのだ。向こうもそれはなんとなく承知してくれているみたいで、一時期の烈火のごときアプローチは鳴りを潜めてくれたけれど。
40:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/31(木) 21:36:40.69 ID:hVbz5UOb0
「まあ、俺の問題だからお前は気にすんな。このペースを維持できれば、卒業はほぼ確実だ」
俺の懸念を他所に、勉学には全員が真摯に取り組んでくれている。だからもう、俺の役割は教師ではなくモチベーターと言った方が近い。誰かが息切れしないように、少し後ろで見守ってやるだけでいい。
正直、この時点で任の大部分は完遂したと言っても良かった。後は彼女たちが、自分の力で勝手に欲しいものをつかみ取ってくれる。
41:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/31(木) 21:37:17.38 ID:hVbz5UOb0
特に何を考えることもなく首肯。他人のことばかり考えて行動する四葉が、明確に自分の願望を遂げようとするその光景に、少し興味が湧いたというのもあった。
「その、ですね――」
告げられる言葉を、そのままに受け入れる。
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