83:名無しNIPPER[ saga]
2019/02/01(金) 21:16:48.77 ID:X8w2p+8S0
「無理して苦いものに手をつけるくらいなら、好きな甘いものを食ってた方がよっぽど良いと思うが」
「それもそうでした」
四葉は苦笑を挟んでから、シロップと生クリームで覆われたスイーツにフォークを伸ばした。案の定、分かりやすいくらい美味そうに食ってくれる。見ているだけでこちらも上機嫌になれそうだ。
84:名無しNIPPER[ saga]
2019/02/01(金) 21:17:22.13 ID:X8w2p+8S0
「はい、上杉さん」
「…………なんだこれは」
「あーんですよ、あーん」
「要らねえよ。子供じゃねえんだし……」
「私が上杉さんに食べてもらいたいんですよー」
85:名無しNIPPER[ saga]
2019/02/01(金) 21:17:49.37 ID:X8w2p+8S0
「どうです、美味しい?」
「…………甘いな。甘い」
今度は率直な感想を述べることが出来た。甘すぎるくらいに甘ったるくて、たった一口なのに胸焼けしてしまいそうだ。その原因が、果たして砂糖の甘さだけによるものなのかは定かではなかったけれど。
だから、未だ口の中に残る甘味を追い出すために傍らのコーヒーを煽った。思惑通りに苦味が緩衝材の役割を担ってくれて、どうにか一息吐くことに成功する。
86:名無しNIPPER[ saga]
2019/02/01(金) 21:18:32.25 ID:X8w2p+8S0
「それ食った後ならブラックもなんとかなるんじゃね?」
「……おお、確かに」
革命にでも立ち会ったような顔で、カップを持った四葉が言う。それくらい、もっと前に自分で気づいていたっていいのに。
87:名無しNIPPER[sage]
2019/02/01(金) 21:28:38.92 ID:vLV9/7Eso
四葉ちゃんかわいすぎでは?
かわいすぎでは???
88:名無しNIPPER[sage]
2019/02/01(金) 23:17:21.51 ID:+dPylDvo0
パンケーキ食べたくなってきた
89:名無しNIPPER[sage]
2019/02/02(土) 00:22:32.79 ID:Em1ig8ys0
四葉さいかわはあると思う
なのでお義姉さん、妹さんを僕に下さい
90:名無しNIPPER
2019/02/02(土) 08:32:32.98 ID:RTnPi3+fO
や四天使
91:名無しNIPPER[ saga]
2019/02/02(土) 22:52:29.06 ID:iPDnomYs0
スクリーンに映し出される映像を、じーっと眺めていた。
ストーリーラインというか、物語のジャンルを大雑把に分類するのなら、所謂ラブコメってやつに該当するのだろう。
余命幾ばくもない女の子がいて、その子を好いている男の子がいて、そこにある葛藤なりなんなりを描いた作品。原作の小説がずいぶん売れているらしく、タイトル自体は俺でも耳にしたことがあった。
似たような題材を扱った作品はごまんとあるので一山いくらの出来だと勝手に思っていたが、なかなかどうして良く作られている。そのせいか、俺らしくもなく画面に見入っていた。
……が。
92:名無しNIPPER[ saga]
2019/02/02(土) 22:53:12.06 ID:iPDnomYs0
「バイト先の店員さんに感謝です」
「悪いな、俺まで厄介になっちまって」
「いえいえ、元から二枚あったので、ちょうど良いタイミングでした」
少し前に譲ってもらったのだという映画のチケットが役に立った。こいつは人好きのする奴だから、バイト先でも気に入られているのだろう。
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