中野四葉「まにまにりぽーと」
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85:名無しNIPPER[ saga]
2019/02/01(金) 21:17:49.37 ID:X8w2p+8S0
「どうです、美味しい?」
「…………甘いな。甘い」

 今度は率直な感想を述べることが出来た。甘すぎるくらいに甘ったるくて、たった一口なのに胸焼けしてしまいそうだ。その原因が、果たして砂糖の甘さだけによるものなのかは定かではなかったけれど。
 だから、未だ口の中に残る甘味を追い出すために傍らのコーヒーを煽った。思惑通りに苦味が緩衝材の役割を担ってくれて、どうにか一息吐くことに成功する。
以下略 AAS



86:名無しNIPPER[ saga]
2019/02/01(金) 21:18:32.25 ID:X8w2p+8S0
「それ食った後ならブラックもなんとかなるんじゃね?」
「……おお、確かに」

 革命にでも立ち会ったような顔で、カップを持った四葉が言う。それくらい、もっと前に自分で気づいていたっていいのに。

以下略 AAS



87:名無しNIPPER[sage]
2019/02/01(金) 21:28:38.92 ID:vLV9/7Eso
四葉ちゃんかわいすぎでは?
かわいすぎでは???


88:名無しNIPPER[sage]
2019/02/01(金) 23:17:21.51 ID:+dPylDvo0
パンケーキ食べたくなってきた


89:名無しNIPPER[sage]
2019/02/02(土) 00:22:32.79 ID:Em1ig8ys0
四葉さいかわはあると思う

なのでお義姉さん、妹さんを僕に下さい


90:名無しNIPPER
2019/02/02(土) 08:32:32.98 ID:RTnPi3+fO
や四天使


91:名無しNIPPER[ saga]
2019/02/02(土) 22:52:29.06 ID:iPDnomYs0
 スクリーンに映し出される映像を、じーっと眺めていた。
 ストーリーラインというか、物語のジャンルを大雑把に分類するのなら、所謂ラブコメってやつに該当するのだろう。
 余命幾ばくもない女の子がいて、その子を好いている男の子がいて、そこにある葛藤なりなんなりを描いた作品。原作の小説がずいぶん売れているらしく、タイトル自体は俺でも耳にしたことがあった。
 似たような題材を扱った作品はごまんとあるので一山いくらの出来だと勝手に思っていたが、なかなかどうして良く作られている。そのせいか、俺らしくもなく画面に見入っていた。
 ……が。
以下略 AAS



92:名無しNIPPER[ saga]
2019/02/02(土) 22:53:12.06 ID:iPDnomYs0
「バイト先の店員さんに感謝です」
「悪いな、俺まで厄介になっちまって」
「いえいえ、元から二枚あったので、ちょうど良いタイミングでした」

 少し前に譲ってもらったのだという映画のチケットが役に立った。こいつは人好きのする奴だから、バイト先でも気に入られているのだろう。
以下略 AAS



93:名無しNIPPER[ saga]
2019/02/02(土) 22:53:51.69 ID:iPDnomYs0
「面白かったですね」
「期待してたよりはな」

 見入ってしまったことをそのままに伝えるのはどうにも気恥ずかしく、だから迂遠な表現方法に頼ることになる。まるで成長が見られないが、もともと俺なんてこんなもんだ。



94:名無しNIPPER[ saga]
2019/02/02(土) 22:54:28.93 ID:iPDnomYs0
「でも上杉さん、泣いてる女の子のことをじろじろ見るのはマナー違反ですよ」
「気になるもんは仕方ないだろ。あんだけぴーぴー泣いてんだから」
「なっ」

 ぴーぴーは余計だったらしい。四葉は何かを訴えたそうに唇をこっちに突き出しているのでおそらく今の間に減点がなされているのだろう。そういや聞いていなかったが、ポイントがゼロを下回った場合は何が起きるのだろうか。
以下略 AAS



95:名無しNIPPER[ saga]
2019/02/02(土) 22:55:17.09 ID:iPDnomYs0
「別に減るもんでもないしいいだろ。お前らの泣き顔はもう飽きるほど見た」
「それ、なかなかの問題発言ですね」
「しゃーないだろ。お前ら気づいた時には泣いてんだし」

 そもそも俺が泣かせているわけでもないし。たまたま居合わせる状況が多いってだけで、そこに俺が関与してはいない。……ちょっと関わっているかもしれないけれど、関与していないということにする。
以下略 AAS



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