和久井留美「冬の寒さに絆されて」
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3:名無しNIPPER[saga]
2019/02/02(土) 16:04:50.62 ID:n48ufXgR0
  「……Pさん?」

  「はっ、ああ、いや……すいません」

  「大丈夫……? もしかして本当に体調が悪いの?」

  「いえ、問題ないです、ははは……」

  「そう……? ならいいのだけれど……あら?」

 彼女は何かを見つけた様子で脇道へと駆け寄った。

  「Pさん、Pさん! ちょっとこっち!」

  「どうしたんですか、そんなに慌てて……あ」

 手招きされるがままに俺もそちらへ向かう。すると、

  「これはまた、立派な猫の雪だるまですねぇ」

 丸い目と、三角の耳。木の枝で作られた髭。特徴的な形の口。
 紛うことなき猫の姿をした雪だるまが、大小一体ずつ隣り合って路端に鎮座していた。
 辺りを見ると民家が目の前にある。ここの住人が作ったのだろうか……と漠然と思っていると、横から少しむくれたような声が飛んできた。


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