不幸病にかかった。余命半年、初めて好きな人ができた。
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42:プロタゴラス
2019/02/13(水) 11:33:00.07 ID:TJqwk32M0
帰宅後、僕はまっすぐ風呂場に行くことにした。そうしなければいられなかった。理由なんて考えようとも、考えたくもなかった。

全身を一通り洗い終えた後、木製の古い浴槽にどっぷりと腰を落ち着ける。わずかに開いた窓の外には、夏の虫たちが鳴く鬱蒼とした森が見えた。時折、向こうの道を通り過ぎる自動車のサーチライトがこちらに光を向けるが、それ以外にこの森に差す光は、頭上で悲しげに輝く月だけだった。

夏に入る風呂というものは嫌いではない。むしろ好きな方だ。汗もなんでも、僕の体に溜まったすべてのものが洗い流されるような気分。暑い季節に熱い湯船に浸かるというのはいささか変に思うかもしれないが、僕にとっては至極当然のことであるように思われた。



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