不幸病にかかった。余命半年、初めて好きな人ができた。
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プロタゴラス
2019/02/04(月) 23:01:40.89 ID:LXX+6+Jq0
玄関で立ち止まり、時計を見た。12時を少し過ぎていた。インターフォン越しに、学校に到着したことを告げる。
「2-8 北見 誠治。今着きました」
扉がカチリ、と音を立ててゆっくりと開く。靴を脱ぎ、校舎の中へ入る。下駄箱の中は相変わらず汚い。他の人のところは綺麗だが、僕には、自分の靴箱だけが汚く見えた。不幸病の典型的な疾患の一つだ。上履きを履き、教室へと向かう。
クラスメイトたちは、似たような顔で、大げさに心配して見せていた。「大丈夫か?」「かわいそうに」「どうして北見くんが…」
教師が一つ声をかけると、クラスにまた静寂が戻る。化学の公式を覚えるごとに、皆妙に嬉しそうだった。先生の話も、窓の外から見える景色も。教室の隅に植えられた花瓶の花も。
どれも僕の視界を除けば、の話であるが。
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