55: ◆TgtWYAjzAI[saga]
2019/02/06(水) 20:57:48.90 ID:ej8cSFHd0
砦の待ちであるためか、酒場は傭兵らしき人間が多くいた。
酒場には珍しく旅芸人が訪れているようで、赤ら顔の酔客たちがエールの入ったマグを振り上げ、気前よくおひねりを投げている。
美少年「さあさあ皆さん、見逃さないで!」
美少女「さあさあ皆さん、よーく聞いて!」
旅芸人は顔立ちのよく似た少年少女だった。
きっと双子だろう。中世的なその顔立ちは非常に整っており、それだけで見世物としての価値を持っているほど。
そんな二人は、酒場の舞台の上を縦横無尽に飛び回り、ひとりでに動く楽器の演奏に合わせて曲芸を披露していた。
精霊術師(なるほど、賑わうわけだ)
精霊術師(子供二人の旅芸人。それだけでも十分珍しいし)
精霊術師(何より、披露している曲芸のネタが全然わからない)
精霊術師(精霊の気配は感じないし、ルーン文字も見当たらない。精霊術や魔法の類じゃないのは確かだけど……)
精霊術師(……ホント、どうなってるんだろ)
少女「……」キャッキャ
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