16:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/12(火) 01:25:56.40 ID:kEcSo673O
それからおよそ二十分。
私達の間に会話はなく、私の知っている曲、知らない歌が窓の外を流れる景色のように、意味もなく通り過ぎてゆきました。
跳ねるようなリズム、踊るようなメロディのそれらは、私達の重苦しい空気を上滑りしていくようで。
申し訳ないような、いたたまれないような気持ちに、私をさせるのでした。
信号待ちになった車内から、歩道を行く人の影が長く伸びるのを、ぼうっと眺めているそんな時。
プレーヤーから流れる音の余白を耳にして、私は曲が切り替わることに気付きました。
「無音を耳にする」なんて、馬鹿みたいな言葉遊びだなぁ…。
そう自嘲的になりながら、何気なくスピーカーに目を向けた瞬間、その曲は流れてきたのです。
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