20:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/12(火) 01:29:11.31 ID:kEcSo673O
それから少しして、ようやく私達は目的地に着きました。
まだ開場数時間前だというのに、会場の周りにはぽつりぽつり、ファンと思しき方々がいます。そこに私は、イベント特有の浮き足だったような空気を感じていました。
関係者用の駐車場には、数台のトラックやバンが停まり、中から慌ただしく沢山の荷物を運び出しています。
車から降りようとしたPさんは、ふと気付いたように私に訊ねました。
「一応俺のパーカー積んでるけど、着るか?」
「あ…お、お借りしたいです……。制服だと、浮きそうですし」
車の傍で羽織った私を見て、その持ち主は軽く吹き出します。
「ふっふふ…ちょっと大きいな、やっぱり」
「ないより、ずっとマシです。……あ、ありがとうございます」
「どういたしまして。さて、ぼちぼち行こうか」
私達は連れ立って、ざわめきの中心、会場内へと足を踏み入れていきました。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
76Res/51.03 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20