47:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/12(火) 01:56:18.89 ID:kEcSo673O
先程までここで青ざめていた女の子は今、ピンクの衣装を揺らしながら、愛らしい歌声と共に笑顔を振り撒いています。
出番のギリギリまで担当プロデューサーと確認をしていた神経質そうな女の子は、妖艶な濃紺の衣装で微笑みながら、観客を虜にしています。
彼女達の震えていた手足は、時に鋭く、時に優雅に回ります。それはまるで、彼女達の魅力を最大限表現しているかのようでした。
そんな彼女達を見て観客は嬉しそうにしています。大声で応援をして、時に笑い声を上げて。
それを見て私は、何だか胸が堪らなく苦しくなりました。
アイドルって……こんなに人を喜ばせることが出来るんだ。こんなに、人から必要として貰えるんだ。
周りに迷惑を掛けて、優しくしてくれるPさんにさえ、恩返し一つ出来ていないもりくぼなんかとは──まるで正反対だ。
そう考えると私の胸は、何だかじくじくと痛むのでした。
そして、また。
そんな胸の疼きを抱えながらも私は何故か、煌めくステージから目を逸らすことが出来なかったのです。
76Res/51.03 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20