62:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/12(火) 02:09:44.11 ID:kEcSo673O
「も、もりくぼは……」
──いや、違う。もりくぼじゃない。私はどうなのか、なんだ。
ここは、ここだけは「もりくぼ」に頼っていては、いけないんだ。
大きく深呼吸をして、改めて声を出します。
「わ、わ……私は。弱い、ダメな人間です」
相変わらず小さくて震えた、へなちょこな声です。
「怒られるのが怖くて、失敗するのが怖くて……何より、失望されるのが怖くて。そこから逃げてしまうような、弱い人間です」
何故こんなに苦しいのだろう。陸の上なのに、まるで溺れているみたい。
「きっとこれまで、沢山の人をがっかりさせたと思います。 部長さんを苛立たせて、トレーナーさんを呆れさせて。ちひろさんや他の皆に心配を掛けて。そしてPさん……Pさんにも、迷惑を掛けて」
認めることは、怖いことです。
こんな自分だ、と認めることは、評価されることだから。ダメな自分を認めることは、がっかりされることだから。
挫けそうになる心を懸命に奮わせ、言葉を繋ぎます。
「そんな私『ですけど』……それでも」
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