909:オパビー[saga]
2019/03/21(木) 17:15:02.64 ID:yNFMQc2U0
私が何度も吐き、もう吐くものがなくなりながらもなんとか奴隷市場を回っていると、何人か気になった奴隷を見つけた。
一人目は魔女だ。
他の奴隷と同じ一枚の白い布の服を着ているが、不思議とその服は清潔で、彼女自身は市場の匂いを気にする様子もなく、奴隷とは思えない余裕の表情で何やら自身の檻の前を通る客を品定めするように見ていた。
瞳は深い紫色で、見ていると吸い込まれそうな感じがする。
同色の髪は風もないのに毛先が揺れている。
耳は私と同じで尖り、首には魔法を封じる為か、複雑な術式が組み込まれた黒い首輪がはめられている。
体つきはとてもよく、胸も尻も大きく出て、腰は綺麗にくびれている。
ふと、私は魔女の檻にかけられた説明板を見て驚いた。
あの魔女、見た目は20そこいらだというのに、実年齢はもう少しで400を越える長寿だったらしい。
その時、魔女と目があった。
とても嬉しそうに、私に向かって手を振っていた。
私「なにやら手を振られているが…………」
サンジェルマン「さあ。たぶん、魔女に魅入られたのだろう」
私「魅入られた?」
サンジェルマンは頷いた。
私「そういえば魔女の多くは少年を好むと聞いた事があるが」
サンジェルマン「たぶんそれが原因だろうな」
……………私は複雑な気分で手を振る魔女を見た。
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