浅野風香『高峯のあの事件簿・佐久間まゆの殺人』
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210: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2019/02/21(木) 22:49:03.60 ID:JCUGa/wA0
のあ「生徒に道を外させるため」

クラリス「そして、輪が出来たクラスがいつの間にか出来ていました」

真奈美「いや、待て。輪は佐久間君がいないと成立しない」

のあ「高森さんはないと言っていたけれど」

クラリス「高森さんは佐久間さんとの因縁を無意味で無価値だと一蹴しましたから」

真奈美「薄々は感じていたが、彼女は強いな……」

のあ「まゆが星輪学園に入ることも、古澤頼子は織り込み済みだった」

クラリス「学芸員さんは、佐久間さんが以前住んでいた屋敷に出入りしていたと」

真奈美「佐久間君のことをそれなりに知っている」

のあ「私が引き取ったことも」

真奈美「事件が起きていられなくなることも、計画のうちか」

のあ「まゆが以前の学校に馴染んでいなくて、転校するのなら星輪学園の可能性が高いことも」

真奈美「予想の通り、か」

クラリス「いいえ。想定通りに偶然上手く行っただけです」

のあ「だけれど、クラス編成に関しては」

クラリス「どこかで介入したと」

真奈美「クラス編成の決定権は」

クラリス「学年主任の先生が決めるようですが、私にはわかりません」

のあ「シスタークラリス、お聞きしていいかしら」

クラリス「私は、それを望んではいません」

のあ「古澤頼子の仲間ではないのかしら」

クラリス「少なくとも、意思や価値観を共有してなどいません」

真奈美「古澤頼子は、先に布石を打った」

クラリス「生徒を集め、因縁を吹き込みました」

のあ「このような事件を起こすための、準備をした」

クラリス「おそらく。私は一部の生徒の様子がおかしいことから、学芸員さんに聞き出しました」

のあ「協力を装って」

クラリス「火事以外の因縁は、真偽も怪しいものばかりです」

真奈美「しかし、年頃の少女を惑わせるには十分だ」

クラリス「私は利用しました。彼女の目的が満たされつつ、状況を変えるために」

真奈美「古澤頼子の企みをひっくり返そうとしたのか」

クラリス「彼女の目的は、見たことのない心の動きを観察することです」

のあ「……知ってるわ、存分に」

クラリス「私は信じていました、彼女達なら変えられると」

のあ「……ええ。まゆなら、変えられるわ」

真奈美「実際に変わった。古澤頼子の思惑は外れた」

のあ「外れたけれど、見たいものではあった」

クラリス「しかし、学芸員さんは満足をしませんでした」

のあ「今井加奈を使って、次の一手を」

クラリス「申し訳ありません……気づいた時には遅かったのです」

真奈美「火事を……火事によって浅野風香の復讐を果たした後だったのか」



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