中野五月「あいまいでぃすたんす」
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116:名無しNIPPER[saga]
2019/03/01(金) 22:14:01.76 ID:yh8p7IXs0
「なんというか、上杉君らしいです」
「どこらへんが?」
「迷いのなさが。私は、道に迷ってばかりで」
「……そうでもないんだな」
「はい?」
「なんでもない。で、その迷いってなんだよ?」
「信念、でしょうか」
五月は自分の心臓のあたりに手を当てる。疑似的に、心に触れているのか。
「上杉君と違って、自分の信じたことをそのままに受け入れる力が私にはありませんから」
「初耳だぞ、そんな力の存在」
「当たり前に思っている人ほど気づかないものですよ」
笑いかけられる。その笑顔が絶妙に脆くて、表情とは裏腹な思いがないまぜになっているのが分かった。
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