中野五月「あいまいでぃすたんす」
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115:名無しNIPPER[saga]
2019/03/01(金) 22:13:19.76 ID:yh8p7IXs0
「サボりだったら怒るだろうが、そうじゃないことくらい俺にだって分かるっての」
「そもそも上杉君の場合、こういう信心深さとは無縁のような気がして」
宗教的な価値観の話。確かに、俺はそこまで信仰心が篤い人間ではないけれど。
「神サマは信じてないが、仏に関してはそうでもない」
「……その心は?」
「神がいるなら俺の母親もお前の母親も死んでない。逆に、俺の母親やお前の母親が死んでる以上仏はいる」
「暴論……」
「自分で納得できればそれでいいんだよこんなのは。現にこの解釈が一番しっくりきてるし疑ってない。俺は信仰を自分の軸に据えていないし、適当なくらいがちょうどだ」
少なくとも墓前でするような話じゃないがな、と付け足す。時と場所と場合は見極めないといけない。
まあ、そういうのは置いても、五月の気持ちが分からないわけではないのだ。人事を尽くさずして神頼みに走るのは論外だが、出来る限りの努力を積み切ったうえでそこに不安が残るのであれば、後はスピリチュアルなものに縋るしかない。そして一般的な環境下で育ってきた日本人の場合、それが先祖の類である可能性が高いのも分かっている。
空から見守ってくれているという考え方。正しい努力には正しい顛末が付いて回るはずだという理想論を、もうこの世界にはいない誰かに肯定してもらいたい。
それを一概に弱さだと断じて括ることは、俺にはできなかった。
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