中野五月「あいまいでぃすたんす」
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118:名無しNIPPER[saga]
2019/03/01(金) 22:15:02.17 ID:yh8p7IXs0
「ほら、そろそろ行こうぜ。お前の姉連中が待ってる」
「あっ、ちょっと」
慌ててついてくる五月を尻目に、石段を降りる。感傷に浸れども今抱えている問題が解決するわけではないので、きちんと実になることを積み上げないといけない。
それ以前に、負い目があった。……その、なんというか、彼女たちの母親に申し訳ないことをしているというか……。
「どういう意味ですか、今の」
「どうもこうもない。そのまんまだ」
連日の降雪で薄ら白む歩道に足跡を残しながら、来た道を逆戻り。春の遠さに目が眩むが、いざ春が来たら来たで、また新たな課題が俺の目の前に姿を現すのだろう。悩みも課題も天壌無窮。生きている限りその輪から逃れる術はない。
意識的に、俺が数分前につけたばかりの足跡を上書いて歩く。真っ直ぐやって来たつもりがところどころで歪んでいて、自分の認識のずれを見せられているようだ。
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