中野五月「あいまいでぃすたんす」
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264:名無しNIPPER[saga]
2019/03/27(水) 21:02:41.03 ID:k2Ps0f6K0
こんな情けない俺でも、分かることはあった。五月がどんな奴で、今ごろどんな行動をとっているかくらいは想像がついた。あいつはきっと、今もこの冬空の下をさまよっている。俺に対する嫌悪とか、姉妹に対する不信とかを心の中でごちゃまぜにしながら、体を寒風に吹き晒している。そういう奴だって知っている。
こうやって探し回っているくせに、もし見つけたら何を言うかも考えていない。みっともない釈明をするのか、謝って赦しを乞うのか、その方向性すら己の中で定まりがついていない。それでも見つけなきゃいけないという思いだけが先行して、空転して、ひたすらに脚を前に動かした。どうしたって彼女がいないことには始まらないから
というのはもちろん、今立ち止まったら自己嫌悪で死んでしまいそうだからというのもある。あのときああしておけばの連続で、頭が破裂してしまう。それは、ダメだ。
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