中野五月「あいまいでぃすたんす」
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297:名無しNIPPER[saga]
2019/03/30(土) 19:07:01.30 ID:ybCgTbmS0
「間違ってねえよ。たぶんだけどな。ずっと、バレたらロクなことにならないだろうなと思ってきて、実際に今そうなってる。なら、合ってる」
「そう、ですか」
関係修復への一縷の望みも絶たれた今、いよいよもって自分がどうすればいいか分からなくなる。いっそ思い切り彼の頬でも張ってやれれば良いのだろうけれど、そんなことをしても何かが解決する風には思えなかった。たまった鬱憤をそんな形で晴らした虚しさが心を余計に冷たくするだけだ。
彼は私に不義理を働いていて、私はそのことに気付きすらしなかった。結局、残るのはそれっきり。
所詮、私たちはその程度の間柄に過ぎなかったということなのかもしれない。
いい加減に低下してきた体温と底冷えしていく思考とのダブルパンチで、無意識に上半身を掻き抱いた。防寒着すら着ないで外に飛び出すなんて、なんて意識の低い受験生だろう。
すると、そこに。
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