中野五月「あいまいでぃすたんす」
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298:名無しNIPPER[saga]
2019/03/30(土) 19:08:10.64 ID:ybCgTbmS0
「ほら、とりあえずこれ羽織れ」
「今のあなたから施しなんて……」
「損得勘定くらいしとけ。ここで体調崩して困るのはお前だろ」
こんな中においてもいつもと同じ傍若無人っぷりを発揮しながら自分の上着を強引に押し付けてくる人がいた。ここで自棄になって全てを放り出せるなら楽でいいのだろうが、現実はそう単純な構造をしていない。立ち尽くしていても明日は来るし、それを繰り返すうちに受験に襲われる。今はそんなことを考えたくないのに、学生の性としてどうしても乗り越えられない壁がある。それを思うたびに、自分のちっぽけさに嫌気がさす。全部投げ捨てて台無しにしてしまえるような性格だったら、こんなことにはならなかっただろうか。
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