中野五月「あいまいでぃすたんす」
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299:名無しNIPPER[saga]
2019/03/30(土) 19:09:19.75 ID:ybCgTbmS0
そして、何より。
彼の気遣いを嬉しいと感じてしまう自分がいるのが、辛かった。
彼の匂いと体温が残るコートに触れて高鳴ってしまう心音に気付くのが、苦しかった。
浅ましいと思う。醜いとも思う。この期に及んで何を考えているのかとも。しかし、思考と感情は別々に切り離せるようなものではないから、どこかから湧き出してくる喜色を否定することは叶わなかった。嫌いになったつもりでも、それを自分に信じ込ませても、心中深くに眠る真意までもは欺けない。
きっと、未だ惹かれている。
現実を理解しても、なお。
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