34:名無しNIPPER[saga]
2019/02/21(木) 22:07:59.54 ID:3G9LR2BY0
「うん、付いてく」
言って、ようやくのこと立ち上がる。……けれど。
「それはサービス対象外なんだが」
「しーらない」
しっかり組まれた左腕を、半ば諦観の意を込めながら見下ろす。独占欲の高さは姉妹に共通するようで、以前の二乃なり四葉なりを彷彿とさせるような、抜け出す方法が見つけ出せない完全な両腕によるホールドだった。
こんなことをしなくても走って逃げ出したりはしないというのに、一体何が彼女たちを突き動かすのか。……と、そこまで考えて、四葉の言が頭の中に甦る。誰より近くで自分の欲しかった幸せを見せられる恐怖。そもそもこいつらの定義する幸せになぜ俺が関与しているのかという根本的な疑問は飲み込めていないが、こいつらはこいつらなりに必死なのだろう。
だからこんな風に、捕らえた腕に頬ずりを――
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