中野五月「あいまいでぃすたんす」
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382:名無しNIPPER[saga]
2019/04/05(金) 20:54:21.36 ID:YuPhG13q0
「こんなことのせいで、恩返しの気持ちも薄れてしまいました」
「そのまま希釈してなかったことにしとけ。それが一番だ」
「……それを簡単に割り切れないから困ってるんじゃないですか」
「…………五月?」

 さっきまでずっと俺の脇腹をつねっていた手がへその当たりに回って、そこを緩く圧迫してきた。それと連動するように彼女の柔らかな体が背面に押し付けられて、一瞬たじろぐ。

「何か?」
「いや、それ俺のセリフ……」
「このくらい慣れたものでしょう? 私たち、五つ子なので」
「それとこれとは話が違うと思うんだよ……」

 確かに慣れたものは慣れたものなのだが、この感触は嫌でも過去あった出来事を想起させるので精神によろしくない。しかし、どうして彼女がこんな行為に走るのかはさっぱり分からなかった。今の俺はきっと、姉をことごとく食い散らかした汚らわしさの権化に見られているのだろうし。



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