10: ◆U.8lOt6xMsuG[sage saga]
2019/02/26(火) 03:30:46.39 ID:hQC3TSV30
俺と『コイツ』は教亭高校のサッカー部だった。
コイツが二年の頃に俺は新入生として入部し、トップ下のポジションを争っていた。
教亭高校のサッカー部は完全実力性で、力量が認められれば入部したばかりの新人でもベンチやスタメンに入ることがある。トップ下は三年のコンバートや受験のための退部が重なった結果、『コイツ』がレギュラーの座を勝ち取ることになった
故に、同じくトップ下を争う俺の事が『コイツ』は目障りだったらしい
「おい、お前が『スーパーパサーのプロちゃん』か?」
入部して一ヶ月したころ、俺に『コイツ』は話しかけてきた
「君と同中のやつが言ってたよぉ、なんでも優れた周辺視の持ち主なんだって? いやぁ、憧れるなぁ」
俺は『コイツ』に話しかけられて、ああ自分も先輩に認められたんだって嬉しくなった。今ではあいつの顔を思い出すだけで腹が立つが
俺はパサーとしてFWをアシストするのが好きだった。自分のパスでゴールが生まれる。信頼してくれるからパスを受けてもらえる。そう考えるのが好きだった。だからパサーとしてピッチに立つのが好きだった
「プロちゃん」ってのはあだ名で、合宿の時に決まって「フロ場」で「オチンチンをプラプラ」させて遊ぶからプロちゃんってあだ名になった。この経緯を知らない人には「プロ級だからですよ! ガハハ!」とか「ゴールをプロデュースするからですよ! ゲヘヘ!」と誤魔化している
「同じポジションのライバルだけど頑張ろうね」
そう語りかけてくる『コイツ』の顔は、今思い返せばまったっく笑っていなかった
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