織莉子「自分は道が昏いなら…」ほむら「逃げ続けている貴方とは違う」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2019/03/04(月) 02:13:00.66 ID:EA79ZvnW0
その日、某県の病院にある一室で一人の少女が目を覚ました
窓際から柔らかな風と共に散り掛けの桜の花びらがひらり
もうじき退院となるであろう少女への祝いの手向けにさえ思える
生まれつき心臓の血管が極度に細く病院を転々とし続けた少女はそんなドラマティックな目覚めの朝に
最悪な気分で覚醒した
ほむら「うっ、おえぇぇ…」バッ
昨日まで、長い黒髪を束ねた赤枠眼鏡の女の子はどこにでもいる、強いて言うなら病弱な子で
昨晩も清潔な病室の真っ白なシーツの上で微睡みに意識を委ね、心は夢という名の水底に沈んだのだ
だが、その翌朝に変化が生じた
何も無かった左手の薬指に突如、指輪が現れていた
昨日までの彼女は『別の彼女』に変わっていた
光の射しこむ病室で起き抜けに腹の底から込み上げる胃酸を吐き出すまいと手を口元に押し当て
必死にそれを飲み込む
ほむら「――っ、んぐっ、うっぶ……」ゴクッ
ほむら「ハァ…ハァ…」
喉に嫌な感触が残る、鼻につんとした自身の嘔吐の匂い、先程まで見ていた最低で最悪の悪夢…
思い出すだけで吐きそうになる、身体が拒絶反応を引き起こす嫌な感触だ
初日の朝一番で指輪についた魂…ソウルジェムが濁るのを実感する
ほむら「美国…織莉子…っ」ギリィ
戻って来ていつもなら、真っ先に行うのは視力回復と病弱体質の改善だが、今回ばかりは違った
歯軋り、そして、悪夢に出て来た女の名前を呪詛するようにつぶやく
感情で人を呪い殺せるなら、今、この瞬間に暁美ほむらが唇から紡いだ少女は死んだことだろう
こうして負の感情を蓄積することは危険だ、この行為は自身の寿命を早める行為に他ならない
何か、どんな些細な事でも良いから気を紛らわせよう、忌まわしい記憶を脳の戸棚の奥底に押し込んで
厳重に鍵でも掛けてしまおうと努めようとしたものの、…無理だった
それだけ彼女の中では悪夢の世界で登場した人物は大きな存在となった
思い出したように身体能力の向上を行う、別の事に没頭しなければ今にでも呪いを振りまく存在になる
眼鏡を外し、編んだ三つ編みを解き、交わした約束の為に弱い自分と決別する
『今回』こそは、彼女を救って見せると…その為に、白い悪魔を駆逐しよう
今回イレギュラーがあるとすれば、駆逐する白い悪魔が1匹から、1匹と1人に変わったことだ
ほむら「殺してやる、…美国織莉子…必ず、私がアイツを殺してやる…っ」キッ
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