白雪千夜「ヴェルヴェットは堕落せない」
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17: ◆OBrG.Nd2vU[sage]
2019/03/11(月) 21:23:13.54 ID:WgyyzRcS0

「ねえ♪千夜ちゃん……キスしようか」


ここで私は意味深な熱の正体を知りました。

―挑発。

再び、お嬢さまと唇を重ねました。

さっきと同じように舌を絡ませて、体が熱くなるキス。

ただ気持ちだけは違いました。

精痕の奪い合い。

同じ雄の熱と匂いと味を少しでも染み込ませるための小競り合い。

想いを自覚した私は簒奪者。


「あは♪千夜ちゃん、とってもいい顔してるね。私には眩しいくらい……」


ほんの一瞬、お嬢さまの表情が少し陰った気がしました。

ですが、すぐにいつもの魅了するような笑顔を見せて、私に囁きます。


「私はもう『戯れ』じゃなくて、『本気』だから……千夜ちゃんもそうなら……あなたが輝くところを見せて……」


お見せしましょう。

それがお嬢さまの望みならば。

それが私の望みだから。


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