勇者「………は?嘘だろ」
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70:作者 ◆P0uwXoExSk[sage saga]
2019/09/08(日) 00:28:32.47 ID:ft3Runt90
ー王都、王立図書館【禁書庫】


狩人「こういう所はワクワクするね」

勇者「空気が違うな」

賢者「魔導書なんかもちらほら見えますから、それの影響ではないでしょうか」

司書「ここにある本は全て勅命禁書ですわ。全部読んでいただいて構わないとのお達しですので、どうぞ遠慮なさらずに」

狩人「結構多いなぁ…どこから読もうか」

司書「そうですわね…こちらなどはいかが?」

勇者「『転職と転生』……?」

司書「遠くの世界では、限界まで成長した者はそういった手段でさらに上を目指すそうですわ」

狩人「へぇ…転生とはまた…」

勇者「つーかよ、司書さんはいつこんなの読んだんだ?」

司書「いいえ、読んでませんわ」

狩人「え?じゃあなんで内容知ってるのさ」

司書「書物を司ると書いて司書と読むのです」

狩人(おや……どこかで聞き覚えが……)

賢者「しかしそれではおそらく間に合いません。転生したら一から鍛え直す必要がありますし…」

司書「あら、お気に召しませんで?ではそうですね……こちらはどうでしょう」

狩人「えーと、『地殻から吹き飛ばす呪文集〜"nuclear"編〜』……すごいタイトルだね」

賢者「……覚えておいて損はなさそうですね」

勇者「危なすぎるだろ」

司書「いくつかの文明はこれによって滅んでいきましたわ」

勇者「げ……」

賢者「……範囲を極限まで絞って……に集中……すれば………エネルギーが……しかし……」ブツブツ

狩人「いったいどこを目指してるのさ賢者は」

賢者「当然目標は魔王討伐です。それ以上でも以下でもありません」

司書「良い心がけですわね」

勇者「これなんかどうだ?『人間の壁とその突破法』」

狩人「へえ、ぴったりじゃないか」

司書「それは…その、文字通りの"人間の壁"ですので…」

勇者「うげ、本当だ…戦略指南書みたいな感じか」ペラッ

賢者「なぜこの本が禁書に?」

司書「その突破法というのがあまりに非人道的、残酷で読むに耐えないものだからですわ」

勇者「………読まなきゃよかった」パタン


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