R-18 安価とコンマでダンジョンタワー攻略 Part2
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塔の主
◆VfcsCSY7us
[saga]
2019/04/15(月) 07:30:31.52 ID:WQma/tMX0
「あああぁ〜、どうしようどうしよう。まさかこんなことになるなんてぇ〜」」
広い広い『VIPルーム』の中央でぽつんと敷かれた布団の上で、クチナが頭を抱えていた。
「すっごい変態趣味のおじさんとか出てきたらどうしよう…ああ…やだ…逃げたい…」
ここで客が来るまで待機、と言われたクチナは一人で泣き言を漏らし続けていた。
罠に墜ちて望まぬ『商売』をする羽目になった彼女だが、まだ踏ん切りをつけることが出来ずにいる。
「や、やっぱり、できることならイケメンさんがいいなぁ。見えないけど。でなければ、せめてすっごく優しくしてくれる人とか…」
ムシのいい願望を口にし始めたその時。
シュッ…ぎしっ。
ついに部屋のフスマが開き、何者かが部屋に踏み込んできた。
(ひっ、来た…)
来るべき時がきたのかと、クチナが息を呑む。
ぎしぎし、と畳を踏みしめる音がこちらに近づいてくる。
(あわわわ…どうか、どうか、マトモな人でありますように…)
だが。
そのクチナの願いはある意味最悪の形で裏切られることになる―
「ああ、やっぱり! クチナ先輩じゃないですか!」
ドクン。
『客』の一言を聞いた途端。
彼女の心臓は激しく高鳴り。
表情からは一瞬にして血の気が失せていた。
(…え?)
「まさかこんなところで会えるなんて思ってもみなかったですよ! ね、覚えてます、俺の事?」
(…え? …えっ?)
この爽やかな口調と声色には聞き覚えがある…クチナの身体は自然と震えだしていた。
「え…ええ、と…」
まさか。まさか、まさか。
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