R-18 安価とコンマでダンジョンタワー攻略 Part2
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塔の主
◆VfcsCSY7us
[saga]
2019/04/15(月) 07:55:47.32 ID:WQma/tMX0
「バカな! クチナ、お前…今なんと言った!?」
神に『供物』を捧げる年に一度の約定の日。
信じられないと言った表情で神官の一人が、私を怒鳴りつけます。
私は震えながらも、背筋を伸ばし、はっきりとその神官に言いました。
「『供物』を村の外へ逃がしました」
当然のように怒声と罵声が、祭壇の間に轟きました。
「クチナ、貴様は! 自分が何をしているのかわかっているのか!?」
「裏切りだ! 教団への、神への冒涜だ!」
「騒いでいる場合か! すぐに神との約定の時間がやってくるぞ!!」
「み、身代わりをたてるのか!? いやしかし、そのような神託など…」
沈黙する私を取り囲んでがなりたてる神官たち。
そうして不毛な言い争いが続くうちに、とうとう約定の時間が訪れたのです。
『― UUUUGUUUUUUYAAAAAGAAAAA !!!!」
扉の向こうから聞いたこともない、どのように表現したらよいのかもわからない音が…聞こえました。
本能的な恐怖が私たちの内から湧き上がり、皆一様に震えあがります。
「み、見ろ、扉が!」
神官の一人が、扉を指さします。
見れば扉の隙間から、黒いインクの滲みのようなものがこぼれだしているではありませんか。
「な、なんだ、あの黒いモノは…」
それは黒い―というより、闇の色をした霧…もしくは煙のようなものでした。
『― AAAAAGGGGGIIIIIYYYAAA !!!!」
あの正体不明の音がまたも轟きました。
それが号令にでもなったかのように、扉が大きな音を立てて開くと…闇の煙霧は一斉に扉から噴き出し、瞬く間に祭壇の間を包み込んだのです。
燭台の明かりもかき消されたのか、私たちは皆暗闇に閉ざされてしまいました。
「ひいいい!見えない! 何も見えない!」
「お、落ち着け!誰か早く、燭台に火をつけ直せ!」
「え、ええと、確かこの辺りのはず…」
神官の一人が闇の中で手探り状態で燭台の位置を探します。
「あった…あ、熱っ!?」
燭台のあったところから、その神官が驚く声が聞こえました。
「お、おかしいぞ…しょ、燭台の火は点いたままだ。点いているのに、『暗い』…」
「ま、まさか…この暗さは、あ、灯りが消えたからではなく…」
周りから、絶望の呻き声が聞こえてきます。
皆、自分たちの身に何が起こったのか…気づき始めたようでした。
そうです。
あの黒い煙霧は部屋の明かりを消し去ったのではない。
この場にいた、私たち全員の光を…視力を、奪っていたのです。
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