R-18 安価とコンマでダンジョンタワー攻略 Part2
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131:塔の主 ◆VfcsCSY7us[saga]
2019/04/15(月) 07:58:24.44 ID:WQma/tMX0

祭壇の間に神官たちの叫びが轟きました。

「う、うわぁぁぁあ!!」

「か、神よ、お許しを!どうか我らにご慈悲をぉ!!」

「供物は、供物は必ず捧げます!ですから、どうか我らの眼を、どうか、どうか!」

「クチナぁぁぁ!!貴様の、貴様のせいだ!この裏切者めぇぇ!!」

神官たちはパニックに陥っています。

私は身の危険を感じて逃げようとしました。

床や壁を這いずるように動きながら、なんとか手探りで地上への階段の位置を探し当てると、地上へと向かいました。

闇の中を這いずり、転び、ぶつかりながら、おそらくアザだらけになっているであろう体を引きずり、ようやく地上への扉を開きました。

案の定、地上に出たところで太陽の光も私の眼に届くことはありません。

「だ、だれか、だれかそこにいませんか!?」

恐らく儀式の終了の報告を待っているであろう村人たちに向かって私は叫びました。

「し、神官たちが、地下で大変なことになっています! 誰か、手を貸してください!」

しかし、返ってきたのは…たくさんの呻き声と、弱弱しく助けを呼ぶ声でした。

「あ…そ、その声、クチナさまですか…?」

(!? ま、まさか…!?)

「く、クチナ様…お、おかしいんです…ま、真昼間だってのに、きゅ、急に真っ暗闇になっちまって…」

「な、なにも、見えないんです…! た、助けてください、クチナ様…!」

「あ…ああ…あ…!」

そう、祭壇の間にいた私たち神官だけではありませんでした。

あの闇の煙霧は地上にまで噴き出して村の隅々にまで行きわたり…ほぼ全ての村人たちから視力を奪っていたのです。

「ああ…クチナさま、クチナさま…」

「お助けください、神官さま…!」

私同様、目の見えなくなった村人たちの救いを求める声が増えていきます。

若者も、お年寄りも、子供たちも、皆私に救けを求めます。

このような状況を作り出してしまった私に。

(ああ…わ…わたしが…わたしの、せいだ…!!)

私が、神との約定を破ったばかりに。

私が、家族を逃がしたばかりに…!

神の怒りが、皆を巻き込んで…!!

「い、いやぁぁぁぁぁああああ!!!

いやぁぁあああーーーーー!!!!」

私の後悔と絶望の悲鳴が…空しく暗黒の空間へと溶けて消えていきました。




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