R-18 安価とコンマでダンジョンタワー攻略 Part2
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塔の主
◆VfcsCSY7us
[saga]
2019/04/06(土) 17:18:43.79 ID:rJryijy00
「はぁっ…はぁっ…!」
四つん這いになっていたギンガはどさりと、寝台の上に身体を横たえた。
「ふ、ふふ…こ、こんどこそ、おわったか…」
母親としての最初の大事を成し遂げたギンガは感無量といったふうな満足げな笑みを浮かべた。
ギンガは生まれてきた子供たちの横に寄り添うと、その小さなふたつの顔を覗き込む。
「…これは、角か」
よくよく見ると最初の子の頭には小さな突起のようなでっぱりがあった。
この子が成長すれば、父親のような立派な角へと育つのかもしれない。
対してもう一人の子にも通常の人とは違う特徴があった。
背中に二つの突起物が突き出しており、おそらくこちらは成長とともに『翼』へと変じていくのだろう。
(ああ。これが拙者の子供たちか…)
愛おしさが、心底こみあげてくる。
たった今産み落とした我が子たちを見る目は、既に母親のそれであった。
「…あなたの子ですよ、旦那様…」
父親―キメラは、じっと二人の顔を見つめると、長い舌をのばして赤子たちの身体にまとわりつく粘液を舐めとって綺麗にしていく。
くすぐったそうに身を震わせる子供たちを見つめるその瞳にはいたわりと愛情と…そして、満足感があった。
そして。キメラは大きく背をのけぞらせると―
「るううおおおおおおおおおおおんんん」
―歓喜に満ち溢れた咆哮を上げた。
それはこれまでの悲憤や苦悶が入り混じっていたものとは全く違うものであった。
「だんな、さま…?」
ギンガは見た。
愛する獣の瞳からこぼれ出る涙を。
そして彼の身体が…獣毛の毛先から少しづつ…灰の様になって崩れていくのを。
「なっ!?」
突如として起こった異変にギンガは驚愕した。
「これは!?…まさか」
ギンガは思い出していた。
自分を捕らえたキメラの妙にふらふらとした足取りを。
老人のような弱った足取りだとギンガは評したが、まさか。
「そうか…だから、貴方は…」
キメラは探していたのだ。
死期の迫った身体を突き動かし、自分の子孫を残すための相手となる者を。
「! 旦那様…」
ギンガはキメラの頭を抱きしめる。
彼の表情筋も既に灰化が始まっており、ギンガの裸体に石灰のような白い粉がまとわりついた。
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