R-18 安価とコンマでダンジョンタワー攻略 Part2
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62:塔の主 ◆VfcsCSY7us[saga]
2019/04/07(日) 18:22:41.94 ID:41DjWORN0


その夜。

ギンガはファンタズマの街の教会を訪ねていた。

「この遺灰を弔っていただきたいのですが」

眠い目をこすりながら現れた神父に非礼を詫びた後、ずしりと重みのある布袋を手渡して言った。

「遺灰、ですと」

受け取った布袋とギンガの表情を見比べて神父は訝し気な表情を浮かべる。

「どなたの遺灰ですかな」

「拙者の…」

一瞬、ギンガが声を詰まらせる。

「拙者の、夫の遺灰にございます」

ギンガの瞳はまっすぐに神父の瞳を見据えていた。

その真摯な眼差しに神父も何かを察したのだろう。

「…わかりました。事情は聴きますまい」

「かたじけない。なれば…御免」

ギンガは一礼すると、シュッ、と跳躍し教会の前から姿を消した。



夜の闇のなか、家々の屋根の上を駆けながらギンガは想う。

あの悲し気な咆哮を放つ獣の事を。

彼が結局何者で、どうやって生まれたのかなど彼女は未だ知らない。

ただそれでも、何故か…涙が止まらなかった。

それはあの獣に仕掛けられた暗示の効果が残っていた為なのか、それとも…

(振り切れ、ギンガよ)

自分を叱咤する。

(明日からはまた戦いの日々が続くのだ。ツバキ様の為の。プリうさの為の。そして…娘たちの為の)

一人のシノビが夜の闇を駆ける。

今も胸に残る、どうしようもない切なさとやるせなさを抱え込みながら―




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